【#Quear】Florist – Vacation:肩の力を抜いて、暮らしながら、自然の音を拾う。

LADY GAGA – Born This Way
Madonna – Vogue
Pet Shop Boys – Go West
MIKA – Grace Kelly
Gloria Gaynor – I Will Survive
P!NK – Raise Your Glass
Katy Perry – Firework

セクシャリティをオープンにして活動している世界的有名アーティストや、LGBTQに捧げられ今やアンセムとなっているものは数知れず。
しかしながら、日本ではまだ知名度のそれほど高くないそういったアーティストや楽曲が、世界にはまだまだたくさんあります。
今回から、LGBTQであることをオープンにして活動しているアーティストや、セクシャリティに関するメッセージ性の高いもの、バックグラウンドに興味深いストーリーがあるものなど、日本ではまだ大々的に知られていないLGBTQにまつわる素敵な音楽をあらゆるセクシュアリティを表すクィア(queer)から頭文字を借り、”#Quear”としてご紹介してゆきます。

#Quear No.1 : Florist – Vacation

本日ご紹介したいのは、ニューヨーク、ブルックリンのインディーズバンド「Florist」。
休日の朝、午後の昼下がり、夜眠る前、とにかくゆっくりと時間を過ごしたいときは聴いてください。
だいたいどの曲を選んでも、時計の針が進むのが半分くらいになります。
メンバーは4人。
歌うのは、プロデューサーであり、ボーカル、ギター、シンセサイザー等をマルチに担当するEmily Spragueです。
ベリーショートに大きなメガネがキュートな彼女の牧歌的な雰囲気を醸す優しい歌声には、思わず「はぁ…」とため息がもれます。
いやむしろ「ふぅ…」かな。

自然の音を『演奏』ではなく『ガイド』する

ナチュラルなものを愛する彼女が手掛ける音楽は、慌ただしい日常に疲弊した現代人の、カチコチに凝り固まった心をじわじわと溶かしてくれます。
彼女の創作する楽曲の源泉は自然世界にあり、植物や動物、水、風といった自然の音を用いることもあります。
とりわけシンセサイザーは、彼女が自然の中で見つけてきた音を限りなく近い形で再現できる、美しい楽器であり、彼女はそれを使って『演奏する』のではなく『音をガイドする』のだとか。なんと素敵な…!!

自然のままにいる自分を好きでいる

自分自身もナチュラルでありたいと話す彼女は、自分を「女性」としてラベリングすることにも「女性ではない」と言い切ることにも違和感を感じると言います。
2016年、彼女は自身のTwitterアカウントで、10月11日のカミングアウトデー(National Coming Out Day : NOCD)に「(自分が)同性愛者であることは、私が生きてく中で、ものすごくお気に入りのポイントだよ」といった内容のツイートをして話題になりました。
彼女がナチュラルであり続けているのは、ナチュラルな自分をちゃんと好きでいるからでしょうか。

Vacation:感情そのままに思い出される、家族と過ごしたあの頃の夏休み

Vacationは、子どもの頃の家族との夏休みの思い出を、大人になった今の視点で振り返ってみた曲。
「そういや私も父に手を引かれて半ば無理やりジェットコースター乗ったな」
「日差しも気にせずプール連れて行ってもらってはしゃいでたな」
なんだかそんなことを思い出して懐かしい気持ちになりました。
Emilyは言います。
「子供のころに経験した全部の感情が、大人になってからもまだ生きてるものだよ」と。

『自分を飾らず、自然に、色んなことを感じながらずっと暮らしていたら、見て、聴いたこと、頭の中にあるものが曲になったので、まあ、よかったらどうぞ。』
彼女たちの音楽はなんだかそんな感じ。ありのままで生きるコツは、そんなふうに肩の力を抜いて、自分の感覚を大切にすること、そして、自分を好きになることにあるのかもしれません。


福祉に携わっています。ライターの肩書きに憧れる超一般人。音楽と映画と面白いことが好きです。落ち着くのは喫茶店と居酒屋、フットワークは軽いほう、どちらかと言えばミーハー、たまごサンドは永遠のブームです。垣根の低い世の中がきっと素敵です。

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